心の在り方 R&D

物も情報も不自由なく取得できる時代なのに、心は晴れずなかなか幸せになれない。心穏やかに少しでも心豊かに生きていけるようにしたい。

就職活動と恋愛活動の相似形

就職活動と恋愛活動のシステムや人間の行動を抽出すると、似ていることが多いことに気づく。

昨今の就職活動では、1人20社や30社、多い人では50社以上も受けているそうだ。ここでは仮に30社受けて1社から内定を得た人を例にとると、ざっくりとした選考事情の内訳は、書類選考を通るのは20社、1次面接を突破できるのは10社、2次面接を突破するのは3社、最終面接も無事に突破し内定を貰えるのが1社のようになる。

恋愛活動でも、1回行った合コンで気があう人をさくっと見つけて付き合う人もいれば、数多なる出会いはあるもののお一人様を満喫中の方もいる。先の就職活動に当てはめて、ざっくりとした恋愛活動のモデルに当てはめると、30人くらいと知り合い、また会うことがあるひとが20人、2人で会うことになるのが10人、複数回のデートに繋がるのが3人、交際へと発展するのが1人というようになる。

ここで、就職活動では学生にあたる応募する側は、恋愛活動における男性であり、採用活動にあたる企業側は、恋愛活動における女性が該当する。というのも、会社に欲しい人材と思って貰えるように活動する就活生のように、デートに誘ったり告白したりとアプローチするのは男性であり、面接に進めたり内定を決断したりするのが企業のように、男性側のお誘いを首を縦にふるか横にふるかを決めるのは女性側であるからである。例外として、優秀な学生を企業側が青田買いするように、女性側から脈アリサインが出されたり誘ったりということはあるものの、概ねは学生側が男性、企業側が女性で間違っていないだろう。

細かいところを見ていくと、就職活動と恋愛活動が似ていることの確信は益々強くなる。学歴フィルターさくっと終わったりするのは、イケメンフィルターで恋愛の足切りがあるのと同じであるし、内定を蹴ったりする人がいるようにもっと魅力的な女性がいるならば男性はそちらにいくだろう。お祈りメールのようにご丁寧にNGなる返信を貰える場合もあれば、メール無視や既読スルーといった恋愛版サイレントお祈りもある。ブラック企業は比較的入社しやすいが、人気のある一流企業はなかなか入れないように、誰もが憧れるような美人と付き合えるのは自分自身にそれ相応の実力がないと橋にも棒にもかからない。また、どのような企業であっても短期間で離職者が出るように、恋愛が成就してもすぐに別れるカップルもいる。マッチングまでは良くても、その後はまた別の話でもあることまで矛盾しない。

就職活動と恋愛活動は相似形だ。だからといってどうというわけでもないが、システムやら構図を理解をしておくことは、宝探しにおける地図の見方やコンパスの使い方の理解であり、目標達成へ大きく近づくことができる。そのようなことを理解したうえで、最適な戦略を練ったり、得意な行動をすることで、大きな果実を手に入れられることに繋がるはず。でも、やっぱりは、企業から欲しがられるような人材が内定を得られやすいように、付き合いたいと思われるような魅力的な人間になっておくことが恋人を得ることの近道でもありそうだ。常に己を磨いておきますか。