心の在り方 R&D

物も情報も不自由なく取得できる時代なのに、心は晴れずなかなか幸せになれない。心穏やかに少しでも心豊かに生きていけるようにしたい。

「多眼思考」を思考する

「ブログはストック型、Twitterはフロー型」とどこかで聞いた記憶がある。ブログは過去のものが引用されたり検索で引っかかったりと目にする機会は比較的多い。一方、Twitterはどんどん流れていき、過去のツイートを読み返したり何かの拍子で辿り着いたりすることもほとんどない。

ちきりんさん著書「多眼思考」は、Twitterのつぶやきを纏めたもの。言葉が心に刺さったり、琴線に触れたり個々それぞれだろうが、内容はさておきツイートを集めた本について思考してみる。

1番面白いなと思ったのは、過ぎ去ってスポットライトが照らされなくなった言葉の集まり、いわば賞味期限の切れたツイート集を、本として編集することによって宝物として生まれ変わらせたこと。宝物と表現するのは、本の売れ行きという事実が、それに価値があると証明しているから。仮に全ツイートを読み返すと無料で知れても、それよりも書籍代を支払ってテーマごとに厳選されたものを味わいながら読む方が良いと、読者が市場が判断している。これも一つの価値の創出なんだなと気づかされる。

注目すべきはこれまでになかったツイート集の書籍化を最初にしたことだと思う。人気化すると後追いでよく似たものも出版されるだろう。それでも第一人者が絶賛されるのは、クリエイターでも研究者でも起業家でも共通している。もともとのツイートの質に、Twitter→本という独自性や新規性といったスパイスがあるからこそ、ファンをまた熱狂させる。

そして思考することの素晴らしさを感じさせる。一見オワコンのように思いがちなことでさえ、思考の料理具合によって元を超えるオリジナルとして復活する。やはり、脳を使って思考することには無限の可能性がある。考えて考えて考え尽くせば、何かを創造できるし、未来を明るくすることだってできるはず。さぁて、自分の頭で考えていきますかー。