人生は繋がっている
昔の経験がまさかという形で今に生きているということに時々出くわす。
①高校時代に数学の授業で学んだ微分積分。当時こんなもの日常で使うことないだろうと思っていたが、仕事で使う機会があった。
②学生時代にしていたスポーツで、結果を出せずに苦い記憶しかなかったものが、いまや会社の部活で取り組んでおり、ここにきて意外と役立っている。
③人間関係で、最悪な縁の切れ方をしたNさん。そのときは苦しかったが、よく似たSさんが現れたときに、その時の経験を活かすことができ今回は円滑に進んでいる。
人生は繋がっているんだなぁとしみじみに思わされる。しかも、当時はいまいちと思っていたことこそが原石となっていたりする。失敗や無価値と思っていたことも、気づかないうちに自分の資産にもなっているのだ。世の中、頑張ったことが必ず報われるなんてことはないけれども、違う形で生きてくることはあると気づかされる。
反対に、良き思い出として残っているものも、それはそれで素晴らしい経験であったが、そのときに人生を劇的に変えるチャンスを見逃すことになっていたかもしれない。人生は思っているよりは長い。1つ1つの喜怒哀楽も、時間が経てばどう転ぶかは分からない。人間万事塞翁が馬という言葉の重みが昔よりもずしりと響くようになった。
参照元は忘れたが、本かインターネットで読んだ文章で【自分の選択が正解だったのかは分からない。けれど、その後の行動で、選んだ道が正解だったと言えるような努力をしていきたい。】そんな内容のことを書いているのを読んだ。素晴らしい考えだなと思った。体験したことや選んだ道を生かすのも殺すのも自分次第。どんなに辛いことだって、それをきっかけにして将来成功すれば、挫折だってサクセスストーリーの原点に生まれ変わる。
今後の人生も、何が起きるかは分からない。良いことも、悪いことも沢山経験するだろう。いっときの感情で全てを判断するのでなく、長い視点で見ると良い経験だったと言えるような行動をしていけるようにしたいと思う。