心の在り方 R&D

物も情報も不自由なく取得できる時代なのに、心は晴れずなかなか幸せになれない。心穏やかに少しでも心豊かに生きていけるようにしたい。

人間関係の傾向と対策

学校、職場、サークルなどのコミュニティに所属すると、メンバーによっては何年も同じ期間を過ごす。その間には、色々な角度からその人の人間性を知ることができる。こういうときは特に嬉しそうだとか、ああしたら怒るんだとか、直接的に体験したり、他人とのやり取りを見て間接的に知ることもある。共に過ごす時間に比例して、より正確に性格を知ることになる。それに伴い、その人用の振る舞いを考えるようになる。ちょっと頼み事をするにしても、最もやる気を出して取り組んでくれる頼み方を考える。他にも、お祝いをするにしても、演出の仕方もより楽しんでもらえるような状況を想像できる。このように、1人の人間に精通することで「傾向」が分かり、1つの動作における最適な「対策」を打つことができる。

お互いの性格を手に取るように分かるようになれば、人間関係の摩擦は生じにくくなるし、より良い楽しみ方を堪能することもできる。その点で、傾向と対策が完成した長い付き合いの人には、一緒に濃い時間を過ごすことができる。

私自身、それほど人間関係が得意ではない。その原因を考えると、上記の「傾向」が上手く掴みきれていないことに行き当たる気もする。周囲の人々にもっと興味を持って、表情を観察して、微妙な雰囲気の変化に敏感になった方がいいのかもしれない。特に知り合ってから間もない人とは特に傾向も対策もわかっていないから、失敗もするし凹むときもある。それは致し方ないとして、そのトライエンドエラーをもとに、より立体的に他人を理解できたら良好な人間関係へ繋がるはずだ。他人を深く知り、考えられる最高の対応をする。その繰り返しにより、高い精度の傾向と対策ができるようになり、非常に円滑なコミュニケーションができるのかなと思う。誰とでも上手く話せるような器用さを持ち合わせていないからこそ、思考して会話能力の底上げをしたいものだ。