心の在り方 R&D

物も情報も不自由なく取得できる時代なのに、心は晴れずなかなか幸せになれない。心穏やかに少しでも心豊かに生きていけるようにしたい。

禍福は糾える縄の如し

思い返せばこの3年間、予想していた生活とは随分異なる日々を送ることになった。想定していない配属となり、転勤があり、業務内容も様変わりした。良いこともたくさんあれば、ろくでもないこともその数だけあった。どんな道を進もうとも、その道が良いか悪いかの二元論で評価するべきものではなく、どんなことにも良いことと悪いことが混在している。だからこそ、良い点を享受し、悪い点を少しずつカイゼンできるようにするよう努めるべき、そのように考えさせられた。どんな道になろうともそれを否定するのではなく、今の現状を認識しながら良い点を探して肯定しながら歩んでいこうと思った。

 

一方、昔のつれであるK君の話。就職活動の際に、皆が進路を決め行くなか、K君だけはなかなか決まられずいた。だいぶ遠回りをしたけれども、無事に内々定を勝ち取り、皆と同じ時期に社会人のスタートを切れた。そこに至るまで誰よりも苦しんだ分、内々定を貰った日はK君の喜び方も本当に深かった。そして、確かに辛かったが、長い人生の中でたかだか1年の苦労は今後に必ず生きると真っ直ぐな眼差しで話してくれた。

日々の活動や努力が報われるのは、人によって早いときもあれば遅い時もある。早ければ嬉しいのはわかりやすいが、遅くても悪いことばかりではない。長い期間苦労したぶん、辿り着いたときの喜びようは長期間の思いが凝縮されて、早い成功にはない爆発的な嬉しみが湧き上がる。また、試行錯誤が多かった分今後の人生でそれが生きて、次は早い成功を勝ち取れるかもしれない。

そして、うまくいったり、うまくいかなかったりして、人生は進んでいく。

 

日本人の平均寿命は80歳前後。そのときまでには良いことも悪いこともたくさんあって、酸いも甘いも噛み分けまくっているだろう。色々なことが巡りめくるから、目の前のことがうまくいかなくても、必ずまたいい日が来ると信じられる。「禍福は糾える縄の如し」という言葉がほんとよく身に染みる。