専門性を高めること
夕食を食べた中華料理屋さんでのこと。厨房での調理風景をぼーっと見ていたのだが、料理人のフライパンやお玉を操る技術が芸術のように素晴らしく目が釘付けになった。おそらくはこの道何十年料理の腕を磨いてきたのだろうと思わされるような手捌きであった。
この御方の「専門」は中華料理であり、膨大な量の仕事をし、トライアンドエラーを繰り返し、仕事の酸いも甘いも味わって今の域に達したのだと推測される。
飲食店ではその仕事ぶりが可視化されて理解しやすかったが、業種は違えど社会人ならば同様に何十年ものスパン仕事に取り組んでいく。営業にしろ、どの仕事にしろ、専門性を高め卓越したスキルを磨き、他人のために価値を生み出すことはそれほど仕事を洗練させる必要があるんだよなと思わされた。
そういうことを考えていると、やっぱり何をするにしても地に足着いた実力を蓄えるには時間がかかるんだなと思う。表面的なことは分かったつもりでも、本当に理解して習熟するには経験値を積むしかない。10000時間の法則のように、その分野で取り組みがそれだけ積み上がったときにようやく違う世界が見えるんだと考えさせられる。
若いうちは失敗も多く、遠回りも一杯する。それでも階段を1段1段登っていくことが専門性を高める唯一の道なんだと身に染みる。明日もお仕事頑張っていきましょ。