心の在り方 R&D

物も情報も不自由なく取得できる時代なのに、心は晴れずなかなか幸せになれない。心穏やかに少しでも心豊かに生きていけるようにしたい。

経験から確立されるスタイル

少しばかりお金に余裕があるときは、色々なことにお金を使っては失敗したり学んだりしながら、お金の使い方のポリシーが確立してきたかなとも思う。

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一時はBAR通いにはまっていた。美味しいお酒が好きだったことに加え、BARっぽい雰囲気や、落ち着いた音楽流れる穏やかな空間が好きで、毎週末行ったことのないBARを開拓していっていた。良いお店を発掘できたり、ちょっと怖いかんじのお店だったりと、それはそれでまあまあ面白かった。そのBAR通いの頻度を激減させた理由は2つあった。1つは金銭面。2軒程度まわって1日で3,000円~5,000円程度使っていたが、ネットカフェでコーヒーを読みながら漫画を読みふけることと満足度がさほど変わらず、1,000円程度で済むことからコスパ的に微妙と思ったのである。もう1つは睡眠が浅くなること。お酒を飲むと良質な睡眠がとれず、翌日にぼーっとすることが多くなった。一時の楽しみで、仕事や勉強に差支えていては元も子もないと思い、1人でお酒を飲むことはゼロになり、誰かと飲みにいくのも数回に1回と限定するようになった。これらは費用対効果を考えるきっかけになった。

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1人で孤独を感じたときにガールズバーに足を運んだこともあった。若い女性が積極的に話を盛り上げてくれたりおだててくれたりで、そこそこお客さんが来るのもわかるような場所であったが、2回で止めて金輪際もう行かないと決めた。接客を受けることの目的のお店であり、そこから恋愛に繋がるようなことは考えられず、それなりにお高いお金を支払うことで数時間のおもてなしを得るのは微妙だと思ったからだ。恋愛をしたいのであれば、街コンなどに参加した方が先に繋がる可能性もあるし、そうでなくても同年代の異性と話すことはそこそこ得られるものはある。無形の価値に関しても、そのときだけで終わることよりも、長期に効果が得られる可能性があることにお金を使いたいと思うようになった。

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以前は日経新聞の電子版で情報収集をしていた。無料会員登録で、基本的に無料で読める記事と、月に何本か読める有料部分の記事を読んでいた。あるとき、お金を出して買った紙媒体の日経新聞を読んで、同じ時間費やすにしても紙媒体の方が圧倒的に多くの情報を得られるということに気付いた。パソコン経由でもスクロールに時間がかかったりし、スマホならもっと効率が悪かったが、広げた新聞であればさくっと読み終える。地下鉄の通勤では電波が途切れることも多く、それもストレスであったが、それもなくなりスムーズに読める。また、電子版では興味のない記事は開けもしなかったが、新聞なら目の片隅に自然と入るし写真つきなら記事内容も軽く想像できた。1か月あたり何千円か支払うことにはなったが、このとき学んだことが後々の人生にプラスになれば良いと迷うことはなかった。教育投資とはこういうことかと身を持って体験した。

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最初は想像だけだったことも、実際にお金を支払って体験することで様々な考えが浮かび上がり、良い方に転んだり悪い方に転んだりした。それでも確実に自分の中の知恵として生き残り、今後よく似た選択しが現れたときの指針にもなるとも思われる。こうして振り幅のある体験が自分の価値観を明確にし、より効果的な行動に変遷していく。もっともっと知らない世界を体験しては失敗し、学び、感覚を研ぎ澄ましていきたいと思う。