心の在り方 R&D

物も情報も不自由なく取得できる時代なのに、心は晴れずなかなか幸せになれない。心穏やかに少しでも心豊かに生きていけるようにしたい。

将来の漠然とした不安

SANYOの家電が好きでひいきにしていた自分には、今はもう三洋電機の存在が消えてしまっていることが未だに信じられない。今もなおSANYOの家電を使いつつ、誰でも知っている大きな会社もさっと消滅してしまうという事実をうまく咀嚼できずにいる。会社ってそんな簡単に潰れてしまうもんなやと強い記憶を残した出来事であった。他にも、自分がなんとなく日本で1番安定していて将来安泰と思っていた東京電力も、1つのトラブルで激変し、ほんと天から地に落ちるかの様子を見てきた。

若いうちにこのような衝撃を幾度か受けていると、どんなに素晴らしい(と見える)企業でも、いつ消滅しても全く不思議ではないということを学んだ。これらは対岸の火事と思い流せるようなものではなく、自分や自分の周囲もそんな風になる可能性がゼロでないことが頭に刻み込まれた。

 

将来、結婚したいし子供も欲しい。でも、自分が40歳とかで無収入とかになったらどうしようという漠然とした不安も拭いきれない。家族ができても支えられるのだろうか。もちろん、仕事も全力で頑張るし、会社の事業が発展するように尽力するけれども、未来がどうなるかは誰にもわからない。予期せぬトラブルが起きるということも、社会が沢山の前例を教えてくれた。万が一のことを思うとただただ恐ろしくなる。すごくマイナス思考で、コンプレックスの塊で、自分の人生に何度も嫌になったような人間が、人を幸せにできるのかと益々自信が揺らぐ。

 

ネガティブ思考が頭を巡回しまった後に行き着く結論は、それでも自分を信じて思い描く未来に足を踏み出そうとし続けるしかないということ。10年後も5年後も、1年後すらもどうなるかわからないような現代社会でも、信じる道を一歩ずつ一歩ずつ前進していくしかない。不安に押しつぶされて結婚とかも諦めてしまうと、それはそれで一生後悔する。一度しかない人生だからこそ、現実から逃げようとすると、それもまた心が反発する。不安も恐怖も飲み込みながら、リスクをとって勝負もしていかなければならない。人生って凄く大変であると心の底から思う。

 

街を歩く人達には楽しそうな人もいる。単純にうらやましい。自分もまた沢山笑える日が来るのだろうか。こんなに心が曇り空な状態で道を切り拓いていけるのかとまた鬱になりそうだが、日々の生活のなかから少しでも幸せを探しつつ 心をちょっとでも前向きにしょうとする。漠然とした不安は決して消え去らないけれども、それらをエネルギーに変えながら、明日の仕事も人生もまた頑張りますか。