心の在り方 R&D

物も情報も不自由なく取得できる時代なのに、心は晴れずなかなか幸せになれない。心穏やかに少しでも心豊かに生きていけるようにしたい。

批判とは後だしジャンケン

とある野球マンガにあったシーンで印象に残ったのがあった。登場人物Mが、メンバーの方針についてチームメートに怒りを露わにし、その人の行動を痛烈に批判する。その後、Mは先輩から批判するのは良いがそのぶんお前は何をしたのか?と問われ、Mは自分が言葉だけで行動が伴っていなかったことに気づく。Mは自分がアホだと落ち込むが、その後ぎこちないながらも行動をしていく。そんなシーンだ。

ふーむ、と思わされた。人を批判するのは簡単だ。あれがダメだとか、そうするなんて何にも分かってないよねとか、上から目線で意見を言ったりするのは誰でもできる。批判とは後だしジャンケンでもあるのだ。相手の行動を見た上で、本質を突いたものでも、重箱の隅をつくようなものでも、物申すのは難しくないし何とでも言える。でも、それでは何も解決されることはない。単に言った人が優越感を味わい満足するだけだったりする。

相手を批判するならば、自分の代替案を提示できるようにしたい。相手の意見はこうこうで無理ゲーだから、それを踏まえた私のプランはいかがですかと。その代替案を聞いた相手とは立場が逆転する。ジャンケンで私が出した後、それから相手は何を出すかを考える。それで相手よりも自分の提案が良いとなった場合に、最初に相手を批判したことに価値が出てくる。更に実行して、成果が表れたときにのみ、相手を批判したことが正しかったと実証される。批判するというのは、そうやすやすとするべきものではない。

人間の感情とは非常に複雑であり、色んな出来事に遭遇する。目先の思いに任せて発言するのではなく、物事の真髄を鑑み、信念を持って行動をしていきたい。