心の在り方 R&D

物も情報も不自由なく取得できる時代なのに、心は晴れずなかなか幸せになれない。心穏やかに少しでも心豊かに生きていけるようにしたい。

漫画のポテンシャル

漫画というとこれまで娯楽のイメージが強かった。でも、漫画には大きなポテンシャルを秘めていることに気づかされた。

 

脳というものは必ず徐々に疲れていくものである。志を高くもっていても、1日頑張った後の夜には脳を休めたくなる。思考をしたり、難しい本を読んだりするような、脳に負荷のかかることは避けがちになってしまう。できればあまり深いことを考えずにお気楽に過ごしたいのが正直なところである。それゆえ、仕事終わりの寝る前までの貴重な時間は、テレビを見たり、インターネットサーフィンをしたりして楽しむ人も多いのだろう。漫画もそれらと同列であり、心を休めることに一躍を担う娯楽のコンテンツと思っていた。

 

それはそれで間違ってはいないのだが、漫画ではどんなジャンルでも取り扱うことができる。絶対的な量では今も昔も根強い人気を維持している学園ものやスポーツもののが多いのだろうが、最近ではアドラー心理学事業計画書の書き方などをストーリーとした漫画も出版されている。文章や映像が一種の表現であるように、漫画もまた表現の仕方の一種であるのだ。それゆえ、一見堅そうな分野の本であったも漫画で分かりやすく、そして面白おかしく学ぶことができるように設計されている。こうして私自身もくたびれた夜に漫画を楽しみながらも高尚なことを学ぶというお得な時間を過ごした。

 

こうして楽しみながら学ぶことができると、頭にも入りやすいしその分野をもっと知りたいと思うきっかけになったりする。普段ならば難しそうでとっつきにくそうなことの知識も増えてくると、人間や社会の見え方が益々深くなるのを実感する。漫画という敷居の低さが学への入口となり橋渡しをしてくれる。漫画=娯楽などといった固定概念は捨て去り、漫画の優れた伝え方の手段を享受しながら、未開である難解な領域も勉強していきたいものだ。