心の在り方 R&D

物も情報も不自由なく取得できる時代なのに、心は晴れずなかなか幸せになれない。心穏やかに少しでも心豊かに生きていけるようにしたい。

タバコ喫煙によるリフレッシュ効果の考察

これまでの人生で30本くらいタバコを吸ってみた。もともと好奇心があったことに加え、ストレス解消を目的に手を出してみた。確かになんとなく気分が良く、リフレッシュしたような効果が得られた。だが、色々考えて結局1カ月もしないうちに足を洗って今はもう未練もなければ喫煙欲求も消え失せた。

このタバコ喫煙によるリフレッシュ効果について考えると主に2つの効果によるものではないかという結論に至った。

1つ目は、ニコチンと思わしき効果だ。タバコを吸うと、カフェインを摂取したときに目が覚めるような効果あるいはアルコールを飲んだときの高揚感に似たような気分を味わえる。喫煙によりこのような気持ちの良さが得られるから、ストレスを感じたときとかにふとタバコが恋しくなったりする。毎朝コーヒーを飲んだりすら人がいたり毎晩晩酌する人がいるように、習慣化するのは自然だと思うし喫煙しないと気持ち悪くなるのも分かるような気がする。ニコチンにはそのような依存性のある快感をもたらすのだと思う。

2つ目は、呼吸による効果だ。タバコを吸うときは、ゆっくりと煙を吸い込み、息を止め、ゆっくりと吐き出す。そしてまた少し息を止め、ゆっくりと吸い込むという流れとなるが、この非常にゆったりとした呼吸のサイクルがリラックスを誘発しているのだと思う。これは腹式呼吸にも少し似ている。腹式呼吸では呼吸により自律神経を自分で調整して、冷静さや落ち着きを取り戻し集中力を高める効果があるとされ、トップアスリートも多用している[1]。また、リラックス効果があるとされる瞑想もゆったりと呼吸していることも共通している[2]。普段の生活において意識的に腹式呼吸や瞑想をしている人は少ないと思われるが、こうしたゆったりとした呼吸を普段からしていないぶん喫煙時のスローな呼吸がリラックスを助長させていると考えられる。

タバコを吸うか否かは自由である。ニコチンによるリフレッシュ効果との引き換えに喫煙には副作用も存在する。それをどう捉えるかは本人次第である。でも、呼吸を追求することには、自分はもちろん副流煙で他人を巻き込むことなく、リフレッシュ効果の恩恵を受ける可能性を秘める。30本の喫煙経験が改めて呼吸の偉大さを教えてくれた。今日からまた呼吸を意識していきましょう。