心の在り方 R&D

物も情報も不自由なく取得できる時代なのに、心は晴れずなかなか幸せになれない。心穏やかに少しでも心豊かに生きていけるようにしたい。

一次情報と二次情報

最近になって、新聞に書いてあることが全て正しいという訳ではないということに気付いた。直近の話題では例えば、大阪都構想についてもそうであった。首長の橋下氏のTwitterの発言を読んでいると、とある新聞の主張とは少し食い違っているように思えたりする。Twitterでは本人がAと言っていても、新聞ではA'と書いていたりBと書いていたり。新聞は二次情報であることを実感した。企業の決算や総選挙の日程などのように誰がどう表現しても同じになる客観的な指標とは異なり、「考え方」「意見」「議論の論点」といったものは記者の考えが大きく反映される(所属先の影響もあるかもだが)。賛成ならば賛成よりの記事に、反対ならば反対よりの記事となる。例えば反対の主張であれば、良いことは少なく、ダメな点が沢山列挙されており、その記事を鵜呑みにすればネガディブなイメージを持つことになるだろう。そうしたことを理解しておき客観的な事実はそのまま捉え、「意見」は新聞社の人間のバイアスがかかっていることを念頭においておいた方がより本質が見えるような気がする。もし自分が本当に必要な情報ならば、客観的な事実と、賛成/反対両方の意見を取り入れてから判断するべきなのだろう。

★★★

一次情報と二次情報の違いに注意するのは、新聞だけでなく我々の身の回りでもそうかもしれない。どのような組織でも人間関係の噂話は絶えないが、二次情報は歪曲されたり盛られたりしている。あることないこと混じった情報が拡散されていき、尾ひれがつくのはいつものことである。そうしたことに惑わされず、噂話を事実として受け入れるのではなく、真相を理解することが重要だと言えそうだ。頭でわかっていても実現は簡単ではないが、頭の片隅に意識があることで物事が随分客観的に見える。情報過多の時代でこそ、本質が含まれる情報を追っていきたいものだ。