心の在り方 R&D

物も情報も不自由なく取得できる時代なのに、心は晴れずなかなか幸せになれない。心穏やかに少しでも心豊かに生きていけるようにしたい。

花屋さんから気づかされた付加価値

友人が店長をしているBARの2周年のお祝いにフラワーアレンジメントを持っていくことにした。いつもすごくすごく美味しいお酒を提供してくれる友人に少しでも喜んでもらいたいと思い、お店に相応しくそして綺麗なフラワーアレンジメントを探しに花屋さんをまわった。4軒まわったうちで圧倒的にレベルが高い花屋さんがあり、そこで買うことに決めた。花を片手に帰りつつそのお店の何がレベルが高いかを思い返してみた。

 

私が魅力的に思ったのは、以下の2点によるものだという結論に至った。

1点目は、他の店に比して花の鮮度が高かったこと。花びらの先端までみずみずしくて、体一杯に広げた花は純粋に美しい。そうした花のピークとも言える状態の花ばかりが取り揃えてある。陳列しているときに最も綺麗な状態で咲けるようにお店の人が花の鮮度を保っているであろうことに気付かされた。花の寿命は短い。仕入れのタイミングや数量を適切に発注しないと、花に輝きをもたせられない。そして、お店に並べ出し始めてからはいかに美しい状態を保持できるかに細心の注意を払っているのであろう。そうした花の綺麗さを最大化することが、花屋さんの店員の付加価値であると学んだ。

2点目は、フラワーアレンジメントのデザイン性の高さだ。何種類かの花を挿して1つのアレージメントを成しているが、色や大きさのバランスが絶妙なのだ。単純に綺麗で、花の名前も知らないような小僧の心さえも震わせた。人生で花屋に足を運んだのは数回目であるドドド素人の私が見ても、デザインを考え尽くされて作られているのが見て取れる。花の鮮度を見極め、何通りもパターンをシミュレーションされただろう作品は、熟考を重ねた上でアウトプットしていることを感じさせられる。分野に問わず、アウトプットの質が人の心を動かす。これもまた、店員さんが付加した価値といえるのだろう。

 

どれだけお店の人が苦労していようと買う人には関心がないが、花のアレージメントの美しさという価値には誰しも興味を持つ。私自身に置き換えたら、仕事でどれほど苦労しようが誰も関心がないが、アウトプットした仕事の価値が素晴らしいと興味を持たれる。ということになる。たまたま行った花屋さんから非常に勉強になった。仕事とは誰かのために価値を出すこと。自分も自分の仕事を頑張ろう!とお酒を片手に思いましたとさ。