心の在り方 R&D

物も情報も不自由なく取得できる時代なのに、心は晴れずなかなか幸せになれない。心穏やかに少しでも心豊かに生きていけるようにしたい。

新しいことに取り組むこと

新しいことに取り組むのはエネルギーがいる。仕事においても、いつも通りのことを捌いていくのはあまり考えずともできるが、初めてのことならばそうはいかない。必要な情報を調べては知識を蓄え、頭の中でシミュレーションをしながら何度も考え直す。必要な物があればそれも準備しなければならない。そのうえで取り組み始めるも、そのやり方で合っているのか間違っているか不安に思いつつ、いつもよりも集中して少しづつ試しながら進めていく。そして、大方は予想もしていない状況に陥り、あらぬことで頭を悩ませるだ。そういった数々の障壁を乗り越えてようやく任務完了に至る。

いつも通りの業務ならば、形がある程度見えており、大きな失敗もなければ達成感のある成功もない。
逆に、初めてするような業務ならば、明らかに苦労は大きくその上失敗して非常に落ち込むかもしれないけれど、無事成し遂げられれば喜びの美酒を味わえる。
ローリスク•ローリターンとハイリスク•ハイリターン。リスクとリターンの振れ方は同じであり、苦労が大きいほどリターンも大きくなる。

このことは仕事だけでもなく日常でも言える。例えば、ご飯屋さん選びにしてもそうだ。1度行ったことのあるお店ならば、道も調べないでいいし、メニューの感じも分かるし、行くと決めればほぼ何も考えなくていい。勝手知ったることで思考することから離れられる。お店の人と会話をするにしても、何度も行くことで会話の中身は収束していき内容が薄い話が増えてくる。同じ店で初回以上の気づきを得ることは滅多に無い。
一方、初めてのお店に行くには下調べが誠に面倒であるが、店内に入ってからは客層、雰囲気、オススメの物など目に入ってくるもの全てが情報であり、1度に多くの知識が得られ、そのインプットから様々なことを考えさせられる。

新しいことに取り組むことが良いことには変わらない。たが、何もかも新しいことにしようとするとそれはそれで非常に労力がいる。自分の興味があり優先順位の高いものは新しいことに挑戦していけば良いが、反対に、どうでもいいことには新しさを徹底的に排除しルーティン化してしまったほうが事が上手く運ぶ。その辺も意識していきたい。