心の在り方 R&D

物も情報も不自由なく取得できる時代なのに、心は晴れずなかなか幸せになれない。心穏やかに少しでも心豊かに生きていけるようにしたい。

メンタルを安定化させる魔法の言葉の探究

メンタルによって生産性は変わるものである。例えば仕事においても、心のコンディションが良いときには100の力で100のアウトプットができても、ネガティブな感情に支配されているときには100の力で60の仕事しかできなかったりする。メンタルの調子が思考に及ぼす影響は非常に大きい。

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仕事への気持ちが切れそうになったときに、上司の一言でまたやる気が回復してバリバリ仕事ができるようになった、とか、落ち込んでいいたときに本を読んで心が震える言葉に出会って元気になった、とか、ある言葉がきっかけで気持ちが後ろ向きから前向きに一気にひっくり返るときがある。言葉にはそれほどの魔法をかけるときがある。

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こうした現象を結びつけると、定期的に言葉の魔法でメンタルを支えてあげれば、仕事のパフォーマンスは向上するのではないかという仮説に行き着く。個人のメンタル安定化に伴う実績の向上が、会社の業績や収益を押し上げ、更には日本のGDPを上げることに繋がるはずだ。「甘い」や「努力が足りない」といった言葉の勢いに負け、日陰に隠れたメンタルの安定化という問題は、否定できない問いかけとして私の脳をくすぶり続ける。

 

では、どういう言葉がメンタル面を支えるのか。2つの解が思いつく。

1つの解は希望だ。希望の言葉、前に向く言葉、目標を達成したいと思える言葉、そういった未来をポジティブにとらえる”希望”が供給されたときに、疲れや凹みといったネガティブな感情を打ち砕いてくれる。そうして絶対的なポジティブの量がネガティブの総和を上回ったときに好循環のサイクルが回り始める。

もう1つの解は、心のつっかえを消し去る言葉だ。抱えている不安や心配事が頭を占有しては、通常の思考を妨げている。負の感情に押しつぶされそうになっているときに、その諸悪の根源となっている問題の解決の糸口となる言葉が得られたときに、霞んでいた視界が一瞬で晴れ渡る。

これらの難しいところは、ただ単に希望の言葉を浴びさせたらいいというわけでもなく、脳の奥底にまで浸みこむメッセージでなければ魔法がかからないところにある。以前は劇的な効果があった言葉も、日にちが変われば何も響かない文字に成り下がっていることもあれば、その逆のこともある。言葉と脳の相関や魔法となるメカニズムは難解であるが、自分の思考実験を重ねながらヒントを探究していきたいものだ。